数年前に、生まれて初めてアメリカの東海岸に行きました。
中年女の二人旅。ボストンからプロビンスタウンに向かう途中、
マッシュピー地区に住む、ワンプナー族のお宅に四日程お世話になりました。
泊めていただいたお家は、まだ若いお嬢さんのお宅で、
彼女と友人の子供達が幼馴染みということでした。
家主のお嬢さんは、ソーシャルワーカーで、
ワンプナー族の小・中学生に年長者から歴史や文化を
学ぶ場をもっと設けるべきだと、
メディスンマンに一生懸命に、訴えていました。
また、彼女は、次の大きな集会に身につける、
胸当て、髪飾り、ブレスレットのビーズ飾りを
暇を見つけては、作っていました。
小さなビーズを、一つ一つ、彼女自身をがデザインした
下書きに従って、丁寧にさしていました。
自分だけにわかるように、わざと違った色を隠し入れることによって、
盗まれた時に、自分の物とわかるようにするという事でした。
デザインは、海に沈んでゆく夕日をモチーフにしたもので、
ハリネズミの針も差し込んでありました。
また、ワンプナー族だけが入れる海岸というのがあり、
一般の人は泳ぐことができません。
ファンドレイザーとして、ワンプナー族に伝わる、毛皮の貯蔵テントの展示、
子どものためのフェイスペイントや、バーベキューに招待していただきました。
おかげでとても貴重な経験ができました。
北米ネイティブアメリカン(アメリカンインディアン)にはたくさんのトライブ(血族)があります。有名なアパッチ族、ホピ族、モヒカン族、イヌイット族、わたしが数日間お世話になった、ワンプナー族、まだまだ枚挙にいとまがありません。
こんな話を思い出しました。
この話を聞いたのは、とにかく男尊女卑の世の中に、嫌気がさしていた時だったと思います。
30年以上前、純日本的、某三菱系列の企業で働いていた頃、若い女子社員は、単なるお茶汲み、書類整理、コピー、仕事に関しては、全く決定権を持てず、昇進も望めず、男女同権(当時はそう信じていた)のアメリカに留学しようなどと思っていた時期がありました。
「原始女性は太陽であった。」有名な平塚らいてうのステイトメントを読みそうだったんだと納得しつつも、女性として生まれてきたことを、心底喜んでいなかった頃。
月に一回、満月の夜、各トライブの賢者である女性達が、
聖なる岩、プライドロックに集まり、お互いに繁栄、共存するために会議を開き、
そこで決められた事を、里に帰って、酋長に報告していました。
プライドロックで決められたことは、絶対でした。
男達が何を言おうと、各トライブの女性が、
協議して決めた事に逆らうことはできません。
女性の総意には智恵があり、平和的で、愛に満ちているからです。
このお話は、わたしにとっては、大きな驚きでした。
かつて、ネイティブアメリカンの中では、
女性達の、意見が一族の行く末を決定していたという事に。
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私は、退行催眠を受けた時に、満月に照らされた小径を歩いて行く自分の姿を見ました。
前世でプライドロックに参加していたのかも知れませんね。
秋代村でもプライドロックをできたらいいなと思います。
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