美味しいところはお父さんに、尻尾はお母さん。自己犠牲

ウチの父は魚が好きです。お肉よりお刺身が好き。

刺し身も血合いと呼ばれる色の濃いところと(本当に血のような味がする)

脂の乗ったところが好き。内臓か好き。正直、悪食デス。

何はともあれ、例えば秋刀魚。「頭の方はお父さん、尻尾の方はお母さん。」

配膳するときに、母から指示が下される。

そして「お父さんは男だからね。」と付け加えられる。

イカもの喰いの父だから、当然頭と内臓のある方が嬉しいだろう。

それはわかる。サンマの頭の方だけって売ってないし。

問題はその後、「女は尻尾を食べるものなんだよ。」

そこで私の「なんで?」が頭をもたげる。

例えばお昼ご飯、お母さんは昨日の残り物を食べる。

そしてそれを宣言する。「お母さんは、残り物でいいのよ。」

またまた私の「なんで?」

父がそれを聞いて、「俺のを半分食べろよ」と薦める。

これは日本だけだろうかと思い、

仕事場のメキシコ人の女性に、「あなたのお母さんもこういう

事する?」と聞いて見たら、「そう、そう」と

お母さん「あるある」になってしまった。

家族のための自己犠牲は当たり前のこと。

自己犠牲の定義:人知れず自分のやりたくないことを引き受けたのに

他の人にはその行為が認識されない。その結果いつまでも誰も

報いてくれない。周りの人は、「やりたくてやってるのでしょう」

と思われている。

短期的には自己犠牲を払うことにより幸せ感を味わうことが

できるかも知れないが、長期的にに見ると周りから搾取されていて

気づいたら不幸せな状況に。。。ということになりかねない。

そうして、周りのためにもならない。

いつもやってもらっているので、それが当然だと思い込んで

しまって、いつもと違うと文句を言うように成りかねない。

(森野御土日古氏のレクチャーを参考にしました。)

 

ある人には苦痛の種でも、それほどでもないということもある。

友達のお母さんはお料理が大嫌い。ただお料理をするのはお母さんの

責任と誰もが思っていたので、毎日、毎食、お母さんは文句たらたら

言いながらご飯を作っていました。立派な自己犠牲!

ある日、ついにお母さんが大宣言!「お母さん、もうご飯作らないから!」

子供七人とお父さんは大喜び!毎日文句を言いながら作った

まずいご飯を食べなくってもよくなったからです。

子供たちの中に、お料理大好きな男の子がいて、その子が

嬉々として、美味しいご飯を作り始めました。

彼は大きくなってシェフに。

 

自己犠牲は必要ない!どうしても必要な時は自分8、犠牲2ぐらいの

バランスを保つように頑張ってね。

 

 

 

 

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