LGBTQの知り合いにおばけのQちゃんではなく
心理療法士のQちゃんがいます。
最近わたしはLGBTQの知り合いの
カミングアウトストーリーを聞いて回っています。
Qちゃんは私の職場である
大学の付属幼稚園にボランティアとして
ムーブメント(体を動かす)クラスの
先生としてきてくれていて、最初の日に
園児の親に車体を傷つけられた気の毒な人
としてしか知りませんでした。
ところがある日、
園長先生が、「Qはノンバイナリーだから
She/her ではなくThey/themを使ってね。」
と言われました。
私は、次にQちゃんに会った時にあきよMURA
のコンセプトを説明し、是非インタビューを
させてくださいとお願いしました。
Qちゃんは快く承諾してくれて先週ついに
インタビューををすることができました。
さて最初に、ノンバイナリージェンダーとはなんでしょう?
一般に性別は男性と女性という二つが存在します。
ノンバイナリーの人々は男性と女性の両方を兼ね備える、
またはその中間、または完全にその二つの外側に存在する
ということで単数形の第三者の代名詞、She(彼女)/He(彼)
の代わりに複数形のThey(彼ら)を使います。
以下Qちゃんのインタビューをまとめます。
Qちゃんはいつカミングアウトしたのですか?
Q: 高校生のときは中性的な立場を取っていました。
ほとんど男子のような格好をしていました。
大学院生の時のゼミで周りはみんなオープンマインドな人だらけで、
その時にノーバイナリーで[Q]でやってくからって言った時も、
全く何の抵抗もなくすんなり受け入れてもらえた。
家族の反応はどうでした?
Q: 最近まで昔の名前で呼ばれてましたよ。やっとここ2−3年、
「Q」と呼んでくれるようになりました。親としては、自分たちが
つけた名前を、ないがしろにしてると感じているのかもしれません。
兄弟に至っては、もっとチャレンジです。彼らは絶対わかってくれない
と思うので、実はまだ怖くて言い出せずにいるのです。
変ですよね。
彼らとはほとんど会うことも無いし、きにする必要も
ありませんけど。
そう言っているQちゃんの表情はフラストレーションを
隠せない様子でした。
私も経験がありますが
赤の他人に対してカミングアウトの方が
身内にするよりずっと簡単。
自分の家族に受け入れてもらえない
恐怖の方が大きいのです。
愛する人に受け入れてもらえない
辛さ、絶望に直面するより
波風立てない方がいいと思ってしまうことも
あります。
でも出来るところから
少しづつ、
安全な場所から
チャレンジしがいのある
場所へ、
ありのままの自分を表現できる
世界へ。
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