前夫の人生を想って

きょうは先日亡くなった元夫の誕生日。

生きていたら55才。

彼の人生を考えるとずっと苦労の連続で

とてもかわいそうに思いました。

両親は早い時期に離婚、両親からの虐待、精神障害のある

母親に引き取られたことによる、ストレス、貧困。

母親が高校の先輩と関係したことにより 15歳下の

弟を面倒見なくてはならず、高校を中退。

家計を支えるために、仕事をしても母親からの

電話があまりに頻繁にかかってくるのでくびになり、

父親に引き取られるも、モルモン教の宣教師に出会い改宗をしたら、

父親に勘当されて、家出!

誰も知らないところで一人で頑張ってきました。

人生最初の18年間だけでも私などには

想像も及ばない苦労をしてきました。

 

かれはモルモン教会の宣教師として日本に召され、

そこで私たちは出合いました。

正直私は覚えていませんが、初めて会ったときに

私は彼に「あなたはゲイ?」ときいたそうです。

(ああ、直感あやまたず!)

「何て失礼な奴だ!」と激怒したそうです。

なのに五年後には結婚してしまった私たち。

 

結婚して一年もしないうちに夫はカミングアウト。

マジでゲイだったのです。

認識の甘い私は、「変わりたい!」という夫の言葉を

信じ、大学と子育て開始。

夫は学校と仕事の両立、その上教会の責任。

など大忙し。

色々あって最終的には別居。

ボーイフレンドができてもうまくいかず、

ずっと一人でした。

私達の間には二人の娘がいます。

私達は離婚していますが、ずっと友達でした。

娘たちが成人してからは、娘たちともしっかりと連絡を取り、

出来るだけ一緒に時間を過ごすようにしていたようです。

彼の死因はまだはっきりとしていませんが、今は

天国で穏やかに過ごしていてほしいと思います。

 

私の持つ人生観に当てはめてみると、

かれはOverachiever(予想以上に頑張る人)

だったんだなーとかんじました。

「かわいそう」から「よく頑張ったね、尊敬するよ!」

にかわってきました。

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この地球に生まれてくる前に

私たちはこの人生で何を学ぶか

何を達成するか決めてくる

と私は信じています。

人間として地上に生まれて経験する機会は

そんなにしょっちゅうあるわけではありません。

こちらに来るとき、それはそれは

準備万端怠りなく、プランを練ってくるはずです。

いつ、どんな親で、これと、これと、こんな経験をして

と。。。

彼はひどい両親、貧困、虐待、などかなり難易度の高い

選択をしてきました。

逆に言えば、それらの経験を通して、ものすごく成長する

ことができるプランを彼は立ててきたんだと思います。

ここが難しいところなんですが、

「でもそうしたら私たちの運命はもう生まれる前から

決まっちゃっているの?」という疑問がわいてきます。

私は、大筋は決まっているけど、選択の機会は

常に与えられているとおもいます。

例えば人参と、たまねぎと、じゃがいもとお肉があった場合、

カレーを作ることもできるし、肉じゃがにすることもできるのです。

カレーにしても甘口、辛口、の選択はできるし、付け合わせに

サラダでもいいし、やっぱりラッキョウ、または福神漬け

とか無限大に選択の余地はあるのです。

 

そんなことを考えながら、前夫の55歳の誕生日

を過ごしました。

 

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こんなとりとめのない話を聞いてくれる友達

がいたらいいなと思いませんか?

秋代村にお話しに来てください。

お待ちしております。

 

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