毎週水曜日の午後は、ボランティアで柔霊気とボウエンの
セッションをNPO団体で行なっています。
今日、そこのディレクターのセッション中に
「想い出の物語とかありますか?」と聞かれて
頭に浮かんだのは 昔祖母に聞かされた
「わがままなお姫様」というお話でした。
おはなし「わがままなお姫様」
むかーし、むかし、あるところに大きなお城がありました。
お城にはお殿様とお姫様、そしてたくさんの家来たちが
そのお城に住んでいました。
お姫様はたいへんわがままで何でも自分の思い通りにしないと
気に入りません。
お城中がお姫様のわがままに振り回される毎日でした。
お殿様はそんなお姫様を目の中に入れても痛くないほど
可愛がっていたので、ほとんどのわがままは通ってしまうのでした。
ある日、昨晩降った雨がやみ、軒先に連なる雨のしずくに
朝陽が当たってキラキラと虹色の光を放つ雨のしずくに見とれていました。
「あのきれいな雨のしずくで作った首飾りが欲しい!!」
早速お殿様にお願いに行きました。
「お父様、私はキラキラと虹色に輝く雨のしずくで作った
首飾りは欲しいのです!」
これにはお殿様も大弱り。
「水晶玉ではどうじゃ?それともダイヤはどうじゃ?」
と代わりの宝石で何とかごまかせればとお姫様にたずねると、
「いやです!絶対、あの雨のしずくでなければ嫌なのよー!」
とお姫様は駄々をこねます。
困った殿様は家臣の中で一番頭の良いものを集め会議を開きました。
「まったく、姫様のわがままには困ったものだ。雨のしずくなんて
どうやって集めればいいんだ?」と皆で悩んでいると、
その中でも一番若い家臣が、「わたくしに良い考えがあります。
お姫様に直接お目通りさせて頂けますか?」と殿様に申し上げると、
「良きにはからえ。」とお許しを頂きました。
「お姫様、わたくしがお姫様のお申しつけである雨のしずくの
首飾りを作って差し上げます。お姫様のおっしゃる雨のしずくは
どこにあるのでしょうか。恐れ入りますが、わたくしをその場に
連れて行っていただけますでしょうか。これ、この通り、糸も針も
持ってまいりました。」
お姫様は喜んで、「こっちじゃ」と家臣をその場所に案内しました。
家臣は「それではお姫様、お願いがございます。どうぞ、お好きなしずくを
取ってわたくしに渡していただけますか?この通り糸を針に通し、
準備は万端でございます。」
お姫様はお目当てのしずくに手を伸ばし、手のひらに受けようとしました。
しかし、丸かった雨のしずくは手のひらに乗ったとたんに、
形を失い指の隙間から流れてしまいました。
お姫様は何度も何度も試しましたが
雨のしずくをあつめることは出ませんでした。
さびしそうにうなだれる、お姫様に家臣がこういいました。
「お姫様、この世には、できることとできないことがあるのです。」
その後わがままなお姫様は、あまりわがままを言わないお姫様になりました。
おしまい。
どうして私の祖母はこの話を私にしたのでしょうか?
私とのかかわり
わたしが3歳の時に弟が生まれ、
わたしの「川の字」の真ん中生活は
儚く終わりを告げたのです。
弟に「川の字」センターの座を奪われ、
「お姉ちゃんなんだから」という
物凄ーく理不尽な理由によって
わたしは祖母の布団に引っ越しさせられ
「りの字」の生活が始まりました。
きっと私はお父さんとお母さんの間の
赤ちゃん用の布団に戻りたがったに違いありません。
そんな私に祖母は寝る前に色々なお話をしてくれました。
「天の羽衣」と「わがままなお姫様」は私の
お気に入りでした。
「天の羽衣」は誰でも知ってる有名なお話ですが
「わがままなお姫様」の話は出典がはっきりしない
不思議な話です。
大人になって探したのですが、全くわかりません。
祖母のオリジナルでしょうか?それにしては
出来すぎな気がします。
子供たちが小さい時、寝る前によくお話を聞かせたり本を読んだりしました。
この「わがままなお姫様」も何度か話したと思うのですが
娘たちはこの話を覚えているでしょうか?
このブログに書いておくことでまた語り継がれたら
幸いです。
そして、もしもこの話のどこかで聞いたことがあったら、
おしらせくださいね。
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