「死にたいと思ったことはありませんか?
おととい久しぶりに、死にたいと思いました。
毎週通っているLGBTコミュニティーのSundance
でバレンタインデーパーティーがありました。
何時もバレンタインに着ていた
お気に入りの真っ赤なコートの
前が止まらなくなっていました。
最近鏡に映る
自分の姿を見るたびに
自己嫌悪にさいなまれます。
上から見るとお腹のほうが胸よりも
前にせり出していて、妊娠中をのようです。
背中にも贅肉が付いていてだんだんになっています。
自分の体の醜さを見るたびに
自分が嫌いになっていくのです。
ダイエットもしていますが
夜中に物凄くお腹がすいて眠れなくて
ついつまみ食いをしてしまったとき、
またまた自己嫌悪。
自己管理能力に欠けた弱い人間。
あたまの中で、自分を責める声が
こだまします。
あたまの冷めた部分は、
「それでもまあまあ健康だし、
薬も飲んでいないし、
お金に困っているわけでもないし。
太っている位で、死にたいなんて
贅沢な悩みだ。」といいます。
自分で自分を責める、それも誰にも迷惑を
かけているわけでもないのに、死にたいと思ってしまうのです。
日本の自殺について調べてみました。
2018年は、3万人を下回ったと書かれていました。
でも相変わらず、10代20代の自殺者多いと
報告がなされています。
この若者たちの中には自分のセクシャリティー
やジェンダーアイデンティティーのことで
悩んで自殺してしまった人がいるのではないか?
と考えてしまいました。
先週見た『XXWHY?』というインドの
トランスジェンダー(女性から男性)
ドキュメンタリー映画の主人公は、
子供の時から、自分は男の子と
認めてもらうことに全精力を傾け
女子の制服を着ることをかたくなに拒否し、
子宮摘出手術をうけ、
高校を中退、ホームレスを経験し、
男性として女性と結婚しました。
ただ、母親とは会うことができず、
お葬式にもゆきことができなかったそうです。
彼のように家族、教育を犠牲にしても
自分のジェンダーを主張し、レズビアンと呼ぶ人を
憎み、「トランスジェンダーの男性」に固執
出来た彼は強い人だなと思いました。
でも、みんながみんな強いわけじゃない。
日本映画、「おくりびと」の中に
女の子になりたかった男の子の自殺のご遺体に
湯灌を施すシーンがありました。
家族を捨てて家出することもできず、
周りの人に本当の自分を認めてもらえず、
どうしていいかわからず、絶望して
自殺を選ぶ。
誰も私をわかってくれない!
最初に家出をしたのは三歳の時です。
幼稚園で足が太い、デブだって言われて
お肉、魚を食べるのをやめたのは4歳の時。
自殺を考えて、包丁を手頸に当てたことがあります。
5歳ぐらいでした。
死んだら楽になるかな?て何度も何度も考えるんです。
夫と別れて夜中突発的に死にたくなって、
台所に行きました。
包丁を持ちあげました。
猫が見ていました。
仕事中、夫と電話で話した後、
気が高ぶって、涙が出てきました。
「死んじゃいたい」と「このままじゃまずい!」
がせめぎあって、その場で
病院に電話をして精神科の緊急アポを取りました。
担当してくれたドクターは
話を聞いたあと、
「あなたは死にたいんじゃない、今ある問題と
向き合うのが嫌なんだ。
もし、あなたが自殺したら、子供たちは
物凄く傷つく、一生消えない心の傷が。
目の前の問題が高い壁に見えるでしょう?
でも、いま、対処しなくてもいいんですよ。
おてつだいします。一緒に乗り越えましょう。」
と言ってくれました。
いま秋代MURAを立ち上げながら
まだまだ死ぬわけにはいかないと感じています。
太っているのを醜いと感じる自分に
チャレンジしなくてはいけないと思います。
自分を好きになりたいのです。
ジェンダー、セクシャリティーで悩んでいる方がいたら
秋代MURA に来てください。
あなたがあなたでいられる場所です。
一緒に壁を越えてください。
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