うちだけのベッドタイムストーリー

子供達が小さい時
毎晩寝る前に、本を読んだり
お話をしたりしました。

私の創作したお話の中に
「ウーフー」というキャラクター
がいます。
先程確認したら二人とも「ウーフー」を
しっかり覚えているそうです。

世界中に「ウーフー」を知っているのは
3人だけ。

うちの子たちだけが知っている
ウーフーのお話。
今日降りてきたアイデア!

絵本を作ろう!
娘たちのために。

今は行動の星、火星が活発に地球に働きかけて
いる時期です。

実は私も祖母から聞かされたベッドタイムストーリ
があります。誰に聞いても知っている人がいない
謎のお話。前にブログに載せたので、興味のある方は
こちら

今回はお話だけを掲載します。
これからイラストを描く予定です。

 

*************

ウーフーとブラックベリーパイ

ウーフーは1匹のこぐまです。

森の中に住んでいます。
ウーフーはくまには珍しく
人間の子供と遊ぶのが大好き。

ある日、ウーフーは森に
ブラックベリーを取りに来ていた
二人の女の子たちと友達に
なりました。

 

女の子の名前はあやちゃんと
アンジュちゃんでした。

お母さんはパイを作るのが
大好き。
「ブラックベリーの季節ね、
二人でこのカゴにいっぱいに
なるまでブラックベリーを
取ってきてくれるかしら?
美味しいブラックベリーパイ
をつくるわね!アイスクリームも
作ろうかしら?」

 

あやちゃんとアンジュちゃんは
お母さんに渡されたカゴを持って
ブラックベリーの茂みに向かいました。

森の中は小鳥の声や、風の音、
穏やかな木漏れ日を浴びながら
二人はトコトコと歩いて行きました。

いつもブラックベリーを取る茂みに
つくと、そこにはこぐまがいて、
ブラックベリーを食べていました。

このままだとパイに入れるブラックベリー
を全部食べられてしますかもしれません。

お姉ちゃんのあやちゃんはその子グマに話しかけました。
「くまさん、くまさん!」
クマのウーフーは子供の声をきいて
振り返りました。
ウーフーの大好きな人間の子供が立っています。
「くまさん、うちのお母さんがブラックベリー
のパイを作るの。このカゴにいっぱいのブラックベリーがいるの。
悪いけど私たちにも分けてくれない?」

 

ウーフーは人間の言葉はわかるけれど
喋ることはできません。
「ウーフー」としか言えません。

『ブラックベリーが欲しいんだね?いいよ』

「ウーフー」と言って茂みから離れました。

 

あやちゃんとアンジュちゃんはトゲトゲ
のあるブラックベリーの枝から、注意深く
実を摘んでカゴに入れました。

でも。。。

ウーフーがたくさん食べてしまったのでしょうか?
よく熟したブラックベリーの実があまり
残っていなかったのです。

 

あやちゃんとアンジュちゃんはがっかり。
その姿を見たウーフーは二人に
『僕の秘密のブラックベリーの茂みに
連れて行ってあげよう!』

「ウーフー」と二人についておいで
と言いました。

 

二人はなんとなくウーフーがついておいでと
行っているように思ったのでついていくことに
しました。

 

あとをついていくと森の奥にもう一つ
ブラックベリーの茂みがありました。

「ありがとう、くまさん!」
あやちゃんとアンジュちゃんは一生懸命
ブラックベリーを摘みました。
あっという間にカゴがいっぱいになりました。

ウーフーは二人がブラックベリーを
摘み終わるのを待っていました。
ここは森の奥、二人が迷子になっては
いけません。

 

ウーフーは二人を森の入り口に案内
してあげました。
「今日はありがとう、くまさん!
明日お母さんのパイを持ってきて
あげるね!」

 

あやちゃんとアンジュちゃんはお家に
帰るとお母さんに、親切なこぐまの
話をしました。

お母さんは美味しいブラックベリー
パイとバニラアイスクリームを作って
くれました。

次の日にあやちゃんとアンジュちゃんは
パイを一切れ持って行って森の入り口におきました。

ウーフーが見つけてくれるといいですね。

おしまい。

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